2022年12月17日

ケアマネジャーとご利用者 その@

 ケアマネジャーとご利用者は、病気や怪我、加齢等で生活に支障が出来たときの相談からお付き合いが始まります。
 住環境を整えたり、デイサービスに繋げたりするお手伝いをして、再びその方らしい暮らしを取り戻された姿を見守り、また新たな困り事が出来れば一緒に悩み、提案やサービス利用のお手伝いをし…を、繰り返しながらお付き合いを続けていきます。
 ご利用者の頑張る姿、楽しそうな表情、喜びの言葉はこの仕事を続ける何よりの励みであり、支えとなっています。
  
 私が担当させていただいている藤田フサ様とは今年で14年のお付き合いになりました。

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 平成20年に腰と首の手術を受けられた後、足がしびれて思うように動かない歯がゆさから、がむしゃらにリハビリに取り組まれ、効果よりも疲労が勝っているのではと思うほどでした。
 ちょっとでも肩の力を抜いていただきたい、そう思って繋いだ山城ぬくもりの里のデイで、フサ様の目標に添ってリハビリをしてくださる作業療法士や気が合うお友達と出会い、張りつめていた身体も心もほどよく緩み、リハビリ一辺倒だったフサ様の生活が脳トレや手作業、カラオケなどの楽しみが加わり、彩られていく様子に日々感動していました。

 
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 そのときのリハビリの先生とは、今は訪問リハビリとしてお付き合いが続いています。
 「いいよ、いいよ、その調子」
 「すごい!すごい!素晴らしい!」・・・
 14年の間で、怪我や骨折もありましたが、「歩けるようになりたい」と揺るがぬ目標を持って頑張るフサ様を傍らで温かく励まし元気づける作業療法士の先生。フサ様が一番頼りにし、信頼している先生です。フサ様がフサ様らしく頑張れる力を引き出してくださる先生と出会うことが出来て本当に良かった・・・二人の姿を見ていると心からそう思います。

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 「目がだんだん見えにくくなって、なかなか思うような作品が出来ないの。それでも人に見てもらったり、プレゼントしたりするほうがきれいに仕上げようと思ってまだ頑張れるの。」

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 70歳ぐらいのとき、実のお姉様の影響でちぎり絵を始めたのをきっかけに手作業にハマって20年。ここ何年かは「木目込み」での作品作りがメインで、デイサービスの入口に季節に合った作品が飾れるよう、完成時期を逆算しながらカタログでていねいに作品を選び発注、目がまだ見えやすい午前中に作業に励まれています。

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 干支の作品も毎年のお楽しみです。

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 「私、歩けるようになりたいの」
 出会いから14年たった今でもフサ様の目標は変わりません。
 もはやフサ様からこの言葉が聞けないとどこかお悪くされたのではと心配になります。
 これからも変わらず目標を追って…いえ、ぜひ、目標達成して一緒に喜ばせてくださいね!

 ※藤田フサ様 ご家族様 取材協力ならびにブログ掲載についてご理解いただきありがとうございました。

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居宅介護支援事業所山城ぬくもりの里 株柳
posted by 山城ぬくもりの里 at 16:44| Comment(0) | 日記
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